「やる気のある無能」「無能な働き者」こんなワードを聞いたことがある人は多いだろう。そもそも「やる気のある無能」ってどういう人なの?どうやって扱えばいいの?私はそういう人ではないか心配。こんな悩みに答えるべく無料診断を用意しました!また、組織編成に関する有名な3つの視点を取り上げ、それらをヒントに「やる気のある無能」の特徴や対策をまとめたよ。
- 周りに迷惑ばかり書けている同僚や上司がいる
- 頑張っているのに空回りしてしまう
- 有名なリーダーたちのやる気ある無能の扱い方を知りたい
ども!過酷なパワハラ環境から自力で脱出した脱獄リーマンこと高岡遥也です!
無能から脱出する方法を多数紹介してます!代表記事はこちら。さて、この記事では、「やる気のある無能」を3つの視点で明らかにしてみようと思う。明らかにした後には対処する方法を一緒に考えてみよう!
「やる気のある無能」診断
まずは当ブログのオリジナルで、後述の有名な組織編成説を元に無料診断を作成したよ。是非、あなた自身が「やる気のある無能=無能な働き者」でないかどうかチェックしてみてください!なお、本診断は試験運用中なので、結果がおかしい場合はコメントくださいね。
組織編成に関する有名な3つの視点
組織において、やる気ある無能は組織を破壊する最も危険な存在と言われる事がある。なぜなら、彼らは能力不足にも関わらず、溢れるやる気で行動してしまうから。結果、周囲の業務に迷惑をかける。それだけではなく、自分の能力を把握しておらず自信過剰になりがち。結果としてチームワークやコミュニケーションにまで悪影響を及ぼすんだ。
それでは、以下の有名な3つの視点から、「やる気のある無能」を分析しよう。そして、破壊活動に至らないよう対策を把握していこう。
- 「無能な働き者は、銃殺せよ」ハンス・フォン・ゼークト氏
- 「結果=考え方×熱意×能力」稲盛和夫氏
- 「人の行動特性は4つに分類できる」DISC理論
ゼークト氏の視点:「無能な働き者は、銃殺せよ」
ドイツの軍人であり政治家でもあったゼークト氏。彼は、軍人には4つのタイプがあり、それぞれに適した役割があるという理論を語ったとされます。
これは「ゼークトの組織論」と呼ばれるものです。
ゼークトの組織論では、人材を「利口・愚鈍」と「勤勉・怠慢」の2つの切り口でかけ合わせ、以下の4つのタイプに分類します。
– 有能な怠け者(利口・怠慢)
– 有能な働き者(利口・勤勉)
– 無能な怠け者(愚鈍・怠慢)
– 無能な働き者(愚鈍・勤勉)
そして、それぞれのタイプには以下のような役割が適しているとされます。
– 有能な怠け者:指揮官をするべき
– 有能な働き者:参謀をするべき
– 無能な怠け者:兵卒をするべき
– 無能な働き者:銃殺されるべき
この理論は、軍隊における人員配置のジョークとして語られたものであり、ゼークト本人が発言したという確かな証拠はないとも言われています。
しかし、組織における人材の特徴と役割をシンプルにうまく表現しています。そのため、世の中に広く知られています。
ゼークト氏:やる気のある無能とは
やる気ある無能は、無能な働き者(愚鈍・勤勉)タイプと言えます。
彼らは、正しい判断力や行動力が備わっていないにもかかわらず、自分で仕事をこなしてしまう傾向が強いからだ。
このタイプは、リーダーにしない方が良い。並程度の成果まではたどり着くかもしれない。しかし、人に仕事を任せることが苦手なため、部下の成長を鈍化させてしまう可能性がある。
ゼークト氏:やる気のある無能対策とは
ゼークト氏の視点からすると、やる気ある無能への対策は、銃殺…?いやいや、これは戦時中の組織論であることを考慮しよう。
人の生死に関わるところでは失敗出来ないという意訳が自然かつ社会的だ。会社の生死は利益追求活動だ。つまり彼らには、前線からは退いてもらい、失敗が容認できる小規模タスクに徹してもらうのが良いと考えるのが自然だろう。
会社の生死に関わらないところで、無能から有能に転生してもらう機会を渡そう。経済社会の中では、いくらかやり直しは可能だ。
稲盛和夫氏の視点:「結果=考え方×熱意×能力」
京セラやKDDIの創業者であり、日本航空の再建にも貢献した稲盛和夫氏。人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まるという方程式を提唱したんだ。
「人生と仕事の結果」=「考え方」×「熱意」×「能力」
この方程式では、考え方が最も重要な要素になっている。熱意と能力は0から100点で評価されます。しかし考え方のみ、マイナス100点からプラス100点までの範囲があると言っています。
考え方が正しければ、能力や熱意が低くても、成功する可能性が高まる。考え方が間違っていれば、能力や熱意が高くても、失敗する可能性が高まる。という事。
稲盛和夫氏:やる気のある無能とは
やる気のある無能は、考え方が間違っている人材と言える。
稲盛氏の方程式は、誰もが直感的にわかるよう簡単化、抽象化したものと考えるべきだ。彼の方程式によると、能力がゼロだと仕事の結果がゼロになる。しかし、実際に能力ゼロの人間がやる気を出している場合でも、残念ながら成果はマイナス(迷惑)になる。この公式を形通りに受け取らず、柔軟に考えよう。
さて、「やる気のある無能」は、自分の能力を過大評価し、自信過剰になります。彼らは、自分の限界を知らず、自分の能力以上の仕事に挑戦して独走もしてしまいます。仕事の質や効率を低下させ、ミスやトラブルの原因になります。つまり、「考え方」が「マイナス点」であると失敗が起こると考えて良いだろう。
稲盛和夫氏:やる気のある無能対策とは
やる気のある無能への対策は、考え方を正すことです。
彼らは、自分の能力や限界を客観的に見つめ直し、自分の意見に固執せず、他人のアドバイスや批判を受け入れる姿勢を身につけることが必要です。
また、自分の能力に見合った仕事に取り組めているか確認するため、周囲からもフォローしつつ適切な報告・連絡・相談を行うことが必要です。
稲盛和夫氏は、自分の経営哲学や理念を多数の経営指南書や自己啓発書で伝えているから、読んでみることをおすすめするよ。
DISC理論の視点:「人の行動特性は4つに分類できる」
人の行動特性を「主導型(D)」「感化型(I)」「安定型(S)」「慎重型(C)」の4つのタイプに分類するDISC理論という組織論があります。
DISC理論:やる気のある無能とは
DISC理論では、直接に「やる気のある無能」を指し示す言葉や定義はありません。しかし、やる気のある無能は「主導型(D)」タイプかつ「間違った方向に進む」人が当てはまると考えられます。
主導型(D)タイプは、自信があり、目標志向で、リーダーシップが強い人です。
しかし、反面、自分の意見を押し通したり、他人の感情を無視したり、協調性に欠けたりする傾向があります。この短所を凝縮していくと、「やる気のある無能」になります。
主導型(D)タイプの「間違った方向に進む」人は、やる気はあるが、自分の能力を過信し、自分だけの判断で行動してしまうことで、周囲に迷惑をかける可能性があります。
また、自分の意見に固執するため、他人のアドバイスや批判を受け入れないことで、チームワークやコミュニケーションに悪影響を及ぼす可能性があります。
DISC理論:やる気のある無能対策とは
以下の2つの方法が対策になります。
- 主導型(D)タイプの、短所を修正し長所を活用するように彼らの行動特性を調整すること。
- 主導型(D)タイプからの転換をすること。
私たち一人一人が、意見を押し付けず、その人の意見を尊重し、協力することも必要です。
また、彼らには、自分の感情をコントロールし、他人の感情に配慮することが必要でだと言うことも伝えていこう。
性格は、いきなり変わることはない。しかし段階的に、対話の内容が対等になっていくよう、会社内で教育をするのが良いと考える。
おわりに
今回は、ゼークト氏、稲盛和夫氏、DISC理論の3つの視点から、やる気のある無能の特徴と対策について考えてみました。これらの組織論から、やる気のある無能は、
主導型で、間違った方向に進む働き者
とまとめられます。
これが、組織を破壊する最も危険な存在と言われているわけだ。
そして対策は、このようになります。
- 会社にとって影響度の少ないところに配置する
- その配置下で、主導型的な性格の変化を求める
- 主導型的な性格は変えず、主導型の短所の改善を図る
- 主導型的な性格からの転換を図る
しかし、自分の問題点を認め、改善するために努力することができれば、組織にとってもその人自身にとっても有益な人材になることができるでしょう!
このブログでは、多くの困った社会人たちのエピソードと、その対策を紹介しています。無能な働き者の一例は、こちら。
30代半ばのサラリーマンです!入社早々から4-5年は、周囲の上司や先輩に酷く追い詰められた経験あり。早朝深夜残業サービス当たり前。今ではそんなしょうもない類の人達を努力で出し抜いて成績優秀者として報奨を得たり役職者になる事ができました。自由に、楽しく、家族第一、それでも活躍できるサラリーマンを日々目指しています。苦しみ悩む社会人を応援するためにブログ発信を決意。
コメント