【ISO 9001】ブログ運営で説明!要求事項って?(8.2)

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ISO 9001を使うと、製品やサービスの品質が良くなるらしい。具体的にどうやって良くなるのよ?と思いますよね。という事で ISO 9001 で規定されている「8.2 製品・サービスの要求事項」という決まり事に従って、このブログ自体を良くする試みを紹介するよ。

この記事はこんな人におすすめ
  • ISOを利用している会社にいる人
  • ISOとは何か・ISOのメリットを知りたい人
  • ISOの具体的な使い方に悩んでいる人

前回の振り返り

ぽてこ (努力型)

前回は、ISO 9001が本当に意味のあるツールであるかを実証するために、ISO 9001を使ってこのブログ自体のブログ作成マニュアルを作成したよ。

ISOが何かを知るには、実践する事が一番。実は、ISOを本格的に使わない人にとっても、学びやスキルアップになる。皆も自分の仕事を当てはめて、1度はやってみることをおすすめするよ!

ぽてこ (努力型)

ISO 9001で作ったブログ作成マニュアルで、「SEO対策」が必要だとわかった。これは、ISO 9001 の 8.1 「運用の計画及び管理」で整理されたことだよ。

前回に、具体的にやるべきSEO対策の手法をまとめたよ。これを、「SEO対策プロセス(行程)」と名付けた。次に今回は、8.2「製品・サービスの要求事項」という規定を使って、これをより具体的な行動にまとめてみるよ。

8.2「製品・サービスの要求事項」とは何か

製品・サービスを良くするために「するべき事」は 8.1 「運用の計画及び管理」で整理できた。次にやることは、「するべき事」について、具体的に何を求められているか「要求事項」を具体的に列挙すること。これが 8.2「製品・サービスの要求事項」です。8.2 は細分化されていて、更に下記のような項目が列挙されてます。

8.2.1 顧客とのコミュニケーション
8.2.2 製品及びサービスに関する要求事項の明確化
8.2.3 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー
8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更

ISO 9001:2015 8.2 製品・サービスの要求事項
JISQ9001:2015 品質マネジメントシステム-要求事項
この規格は,次の場合の品質マネジメントシステムに関する要求事項について規定する。

ちなみに ISO 9001 で言う「顧客」はお客さんというより「相手先」と考えた方がわかりやすいです。このブログのSEO対策の相手先は、Google/Microsoft等だよ。そして、更にその先にお客さんがいる、というイメージだね。

ぽてこ (努力型)

まとめると、検索サイト相手に①どう情報提供するか、②何を情報提供するか、③正しく情報提供できてるか、④検索サイトが求めるものが変わったらどうするか、このあたりを考えてSEO対策しろってことね。

8.2「製品・サービスの要求事項」とSEO対策プロセス

それでは、SEO対策プロセスの要求事項を決めていってみよう。この記事においては、顧客・相手先はGoogleに限定しておく。本当はMicrosoftや他の検索サイトも考える必要があるよ。

8.2.1 顧客とのコミュニケーション

顧客とのコミュニケーションには,次の事項を含めなければならない。
a) 製品及びサービスに関する情報の提供 b) 引合い,契約又は注文の処理。これらの変更を含む。 c) 苦情を含む,製品及びサービスに関する顧客からのフィードバックの取得 d) 顧客の所有物の取扱い又は管理 e) 関連する場合には,不測の事態への対応に関する特定の要求事項の確立

ISO 9001:2015 8.2 製品・サービスの要求事項

①どう情報提供するか を定めれば良いね。

a) 製品及びサービスに関する情報の提供

Google Search Console を使用する。その上でGoogleに対して、このブログの情報を提供する。

Google Search Console

b) 引合い,契約又は注文の処理。これらの変更を含む。

Googleが求めることは、「現在のランキング アルゴリズムやシグナルの解釈に注意を払うのではなく、ウェブサイトで最良のユーザー エクスペリエンスを提供すること」。

その上で、以下のような取り組みを通じれば、最良のユーザー エクスペリエンスは提供できるはず。

  • 競合サイトの分析を行い、頻出ワード、記事の文字数、タイトル文字数を把握する。
  • 内部リンクと外部リンクの適切な設置を行う。
  • メディア(画像や動画)の効果的な活用を図る。
  • WordPressなどのCMSの設定を適切に行い、ページの表示スピードを最適化する。
質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers

c) 苦情を含む,製品及びサービスに関する顧客からのフィードバックの取得

Google Search Consoleで、ブログの各ページに関する配信できない理由が並べられている。これが直接的かつ実質的なフィードバックや苦情の役割を果たしていると考えられる。そして、間接的な苦情の役割としては「検索しても上位表示されない」に表れると考えられる。

d) 顧客の所有物の取扱い又は管理

顧客の所有物を取り扱うことはないので、考える必要はない。従って、この項は製造業であったり、顧客の所有物を借用したりするサービス業で適用されるでしょう。

e) 関連する場合には,不測の事態への対応に関する特定の要求事項の確立

不測の事態は、サーバーダウンが考えられるくらいだ。現在利用しているサーバーではダウンした実績もなく、一定規模のアクセス数が見られるまでは特に考慮する必要はないと考える。

8.2.2 製品及びサービスに関する要求事項の明確化

顧客に提供する製品及びサービスに関する要求事項を明確にするとき,組織は,次の事項を確実にしなければならない。 a) 次の事項を含む,製品及びサービスの要求事項が定められている。 1) 適用される法令・規制要求事項 2) 組織が必要とみなすもの b) 組織が,提供する製品及びサービスに関して主張していることを満たすことができる。

ISO 9001:2015 8.2 製品・サービスの要求事項

②何を情報提供するか を定めれば良いね。

a) 次の事項を含む,製品及びサービスの要求事項が定められている。

1) 適用される法令・規制要求事項

ブログ運営における適用法は、著作権法・個人情報保護法が主軸と考えて良いと思います。以下のページに個人ブログに関係する主要な法律を紹介されています。もし商売をする場合には、新たに広告会社の規約には注意が必要です。

ブログ運営で厳守すべき法律7選| 美容健康系アフィリエイターは特に要注意!
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2) 組織が必要とみなすもの

このブログには「悪習を断ち切って活躍できる社会人になってもらおう」という目的がある。これに倣って、ビジネスパーソン向の自己啓発に役立つ内容の記事を投稿する必要がある。

b) 組織が,提供する製品及びサービスに関して主張していることを満たすことができる。

ブログの目的は、サラリーマン等の自己啓発を支援すること。これも前回の記事に記載しています。ブログに設定しているカテゴリは、基本的に自己啓発に関する内容ばかりにしている。そのため、記事を投稿するときには何らかのカテゴリに配置することになり、必然的に記事の内容は自己啓発になっていくようにしています。

8.2.3 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー

組織は,顧客に提供する製品及びサービスに関する要求事項を満たす能力をもつことを確実にしなければならない。組織は,製品及びサービスを顧客に提供することをコミットメントする前に,次の事項を含め,レビューを行わなければならない。
a) 顧客が規定した要求事項。これには引渡し及び引渡し後の活動に関する要求事項を含む。 b) 顧客が明示してはいないが,指定された用途又は意図された用途が既知である場合,それらの用途に応じた要求事項 c) 組織が規定した要求事項 d) 製品及びサービスに適用される法令・規制要求事項 e) 以前に提示されたものと異なる,契約又は注文の要求事項 組織は,契約又は注文の要求事項が以前に定めたものと異なる場合には,それが解決されていることを確実にしなければならない。 顧客がその要求事項を書面で示さない場合には,組織は,顧客要求事項を受諾する前に確認しなければならない。

組織は,該当する場合には,必ず,次の事項に関する文書化した情報を保持しなければならない。 a) レビューの結果 b) 製品及びサービスに関する新たな要求事項

ISO 9001:2015 8.2 製品・サービスの要求事項

③正しく情報提供できてるか を定めれば良いね。

正しく情報提供できてるかを確かめる方法は、Googleに検索対象として認定してもらえる事と考えて良いはずだ。これは、Google Search Console を週1回以上確認し、記事の登録状況を把握して対処しよう。

8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更

製品及びサービスに関する要求事項が変更されたときには,組織は,関連する文書化した情報を変更することを確実にしなければならない。また,変更後の要求事項が,関連する人々に理解されていることを確実にしなければならない。

ISO 9001:2015 8.2 製品・サービスの要求事項

④検索サイトが求めるものが変わったらどうするか を定めれば良いね。

検索サイトが求めるものが変わったことを確認するには、この辺をフォローすることになるだろうか。

Google Developers Japan
Google から開発者のみなさま向けの情報をいち早くお届けするブログです。

ただ、SEO対策企業が対応するわけでもない。そのため現実的には1年に1回は、以下のページに変わるGoogleの方針が書かれていないか確認する。というくらいが及第点になると思います。

質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers
ぽてこ (努力型)

これで、大筋の「SEO対策においてやるべき事」=要求事項が決まったよ。

SEO対策プロセスのやるべき事

ブログ作成におけるISO 9001のセクション8.2に沿った、SEO対策の「要求事項」は以下の通りまとまりました!

  1. 顧客とのコミュニケーションの確立:
    • Google Search Consoleを活用して、Googleに対する情報提供を行う。
    • Googleのランキングアルゴリズムやシグナルの解釈ではなく、最良のユーザーエクスペリエンスを提供する。
      具体的は手法:競合分析、被リンク、メディア活用、ページの表示スピードUP
  2. 製品及びサービスに関する要求事項の明確化:
    • 適用される法令・規制要求事項(著作権法・個人情報保護法など)に遵守する。
    • ブログの目的に沿った内容(例:自己啓発に役立つ記事)を提供する。
  3. 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー:
    • Google Search Consoleでの週1回以上の確認を通じて、記事の登録状況を把握し、適切に対処する。
  4. 製品及びサービスに関する要求事項の変更への対応:
    • Google Developers Japanなどの情報源をフォローし、検索エンジンの変更に迅速に対応する。
    • 年に1回は、Googleの方針の変更を確認し、必要に応じてSEO戦略を更新する。

おわりに

ISO 9001 を活用して、SEO対策プロセスが必要であることを見出し、SEO対策プロセスの「要求事項」まで明らかにしました。この一通りの流れを通して、「自分のサイトにとって、どのようなSEO対策がいいのか」というブログ運営の中でもかなり具体的な「やるべき事」を明らかにできたと思います。これが、ISO 9001 の効用です。

つまりは「良い製品やサービスを提供するために、何をやるべきかリスト」のように活用できるものなんです。万能ではないものの、物事をどうやって形作ればいいかわからないような組織やサラリーマンには一度使ってみることをおすすめしたいツールです。

但し、万能とは言えないです。ISO 9001の副作用はまた別の機会にご説明したいと思います!

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