とある午前
ぽてこは自分のデスクで一生懸命に仕事をしていました。その時、山田課長が彼女のデスクにやってきました。
山田課長:「ぽてこ、あの報告書はまだか?」
ぽてこ:「はい、山田課長。もうすぐ完成します。」
山田課長:「もうすぐって、何時になるんだ?お前、いつも遅いな。」
ぽてこ:「えっ。締切は今週末と伺ってたのであと3日あるかと思っていました。できるだけ早く終わらせます。」
山田課長:「締切より早くやるのが一流の仕事人だろう。それに、できるだけ早くって、それがどれくらいの時間か分からないだろう。お前の仕事のスピードが遅すぎる原因はそういうところなんだよ。」
ぽてこ:「山田課長、いまいちど具体的な納期を教えていただけますか?それによって、私の作業スピードを調整します。」
山田課長:「そんなこと言わないと分からないのか?お前、仕事の基本も分かってないのか?ちょっと1-2時間話すか?」
ぽてこ:「わ、わかりました。明日の朝には提出いたします。」(おしおきか深夜残業の選択あるいは両方を暗に強いてるようにしか思えん・・・)
ある日の午後
ぽてこはトモヤと一緒に社内のカフェテリアでランチを取っていました。
ぽてこ:「トモさん、山田課長のことで相談があるんです。」
トモヤ:「どうしたの、ぽてこ?」
ぽてこ:「山田課長の態度がパワハラに感じることが多くて…。でも、どう向き合っていいかわからないんです。」かくかくしかじか…。
トモヤ:「それは大変だ。彼は非常に黒に近いやり方をしているのだね。それはそれで普段から証拠を取ったりというのも大事になるから頭に入れときなよ。それは置いておいて、事を荒立てずに自身の考え方を工夫する切り口でいえば、フリードリヒ・ニーチェの「力への意志」の理論を考えると、何かヒントが見つかるかもしれない。」
ぽてこ:「おっ大御所ドイツの思想家ニーチェが出ました。名前と肩書くらいしか知らないんですけどね。力への意志?それはどういうことですか?」
トモヤ:「ニーチェは、人間の行動はすべて力への意志、つまり自己を肯定し、力を増大させることを目指す意志によって動かされると考えていたんだ。それは、自己を肯定し、自己の存在と価値を認めることが、人間の行動を支配する最も基本的な動機だということさ。」
ぽてこ:「それがどうつながるんです?」
トモヤ:「つまり、山田課長の行動も、彼自身の「力への意志」によって動かされていると考えられるんだ。彼がパワハラ的な態度をとるのは、自己を肯定し、自己の価値を認めるためかもしれない。それは、彼自身が自己の価値を疑い、自己肯定感が低いことを示しているかもしれない。」
ぽてこ:「それなら、どう向き合っていけばいいんですか?」
トモヤ:「まず、山田課長の行動を個人的に受け取らないことが大切だよ。彼の行動は、彼自身の問題を反映しているだけで、君の価値や能力を測るものではない。次に、彼の行動に対して適切に対処するための戦略を立てることだね。それは、彼の行動に対して冷静に反応し、必要なら上司や人事部に報告することだったりね。」
ぽてこ:「なるほど、大変そうですが、試してみます。」
トモヤ:「大丈夫、ぽてこ。君ならできるさ。何か問題があったら、いつでも相談してね。深刻なパワハラ案件なら、別部署の僕でも力になれるかもしれない。」
解説:フリードリヒ・ニーチェの「力への意志」
フリードリヒ・ニーチェは19世紀のドイツの哲学者で、文化批評家としても知られています。彼の「力への意志」の理論は、人間の行動を動かす主要な力として提唱されました。この理論は、すべての個体に存在する非合理的な力として最もよく理解され、異なる目的に向けて発信することができます。ニーチェは、自己を肯定し、力を増大させることを目指す意志として、この力への意志を理解しました。しかし、この概念はニーチェの作品で体系的に定義されていないため、その解釈は議論の余地があります。この理論は、自己啓発の一環として、また困難な状況に立ち向かうための戦略を提案する際に参考にされます。
このように、フリードリヒ・ニーチェの「力への意志」の理論を理解することで、パワハラ上司とどのように向き合うべきかについての洞察を得ることができます。自己を肯定し、自己の存在と価値を認めることが、人間の行動を支配する最も基本的な動機であると理解することで、他人の行動をより深く理解し、適切に対処することが可能になります。それは、自己啓発の一環であり、より良い職場環境を作り出すための重要なステップでもあります。

30代半ばのサラリーマンです!入社早々から4-5年は、周囲の上司や先輩に酷く追い詰められた経験あり。早朝深夜残業サービス当たり前。今ではそんなしょうもない類の人達を努力で出し抜いて成績優秀者として報奨を得たり役職者になる事ができました。自由に、楽しく、家族第一、それでも活躍できるサラリーマンを日々目指しています。苦しみ悩む社会人を応援するためにブログ発信を決意。
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