【目標設定テクニック】社会人必携!目標設定テクニック10選

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目標設定のテクニック。SMART目標、CLEAR目標など、世の中には目標設定のテクニック・フレームワークが溢れている。さてさて有名なテクニックにどんなものがあるのか?目標設定の厳選テクニックを10個まとめて紹介するよ!どれを使用すれば良いかがわかる表も作ってみました。

この記事はこんな人におすすめ
  • 意欲に満ち溢れている・欲しい資格がある社会人
  • 大小関わらずプロジェクトをやってみたい・任されている人
  • 目標設定に必要な具体的なテクニックが知りたい人

こんにちは!職場で無能認定から脱出する方法を紹介している脱獄リーマンこと高岡陽也です。仕事で圧倒的に差をつけるために必要な目標設定のマインドセット、つまり心の持ちようについては前回の記事で紹介したよ。

今回は、ざっと手法にどんなものがあるのか紹介して行こう。知っていても本気で取り組まれないことの筆頭、目標設定。以前の記事で、目標設定マインドを持ってメリットが理解できたら、目標設定テクニック・フレームワーク(以下、単に目標設定テクニックと書きます)を確認することが次のステップになります!

ここで、「巨人の肩に立つ」「守破離」という有名な言葉を紹介しておこう。1から独自の手法を考えるよりも、世の中でよく使われているものをまずは使った方が何倍も効率が良いということを示す言葉だよ。

目標設定テクニックは丸暗記不要!

目標設定テクニックは、日本以外で考案されたものが多い。だから小難しい単語を略したものが多いんだ。興味がある人は覚えてもいいけど、大多数には理解されない。日本人には馴染み辛いので一つ一つ暗記する事をプレッシャーに感じるのはナンセンス!気楽に考えよう。

目標設定する時に、これらのテクニックを並べてマッチングすれば良い。良いものは、使っていると覚えるから大丈夫だよ。

その前に!優秀な人が立てる目標の共通点

具体的な手法は後半で10個触れていく。だけど、どの手法を使う場合でも、仕事の上で「優秀な社会人」となりたいのであればこれだけは必ず心がけるようにしてください!

8割の時間で120点の成果を出す

仕事ではなく、自己啓発でスキルを取得したい場合なんかは、10割の時間で100点の成果が出せれば万々歳です。

仕事の時間は与えられるもので、自己啓発の時間は自分で決めるものだ。だから、こういう意識の違いが必要になるんだ。この差は明確に持っておいた方が良いよ。

8割の時間

あなたの目標に与えられた時間の80%を使って成果を出すこと。与えられる時間は、スキルや期待や使命によって決定されるだけど、間違ってもこれを100%使おうとしないこと。実際には、80%の時間で仕事を終わらせることを目指すべきなんだ。これによって、現実的に必要そうな時間よりも早く終わらせるための工夫を考えるよね。だから、スキルアップに繋がる。更に、実際に80%の時間で終わったならば、3つの選択肢が出来上がる。

  1. 締め切りよりも、成果を早く提出する
  2. 締め切りまでに、更に成果の点数を高める
  3. この仕事はここまでとして、残り20%の時間を別の仕事の消化や成長投資に使う

120点の成果

あなたの仕事のレベルや品質が、100点の基準を超えること。仕事を終わらせるだけでなく、他人に感動や驚きを与えることを目指すべきなんだ。これによって、仕事に付加価値や差別化をつけるために、工夫や創造をすることになるよね。だから、スキルアップに繋がる。他人の仕事を引き継いだときにも「あいつに渡せば良くなる」という評判づくりができるようになるよ。

厳選!目標設定テクニック 10選

それでは、やっと本題の目標設定テクニックです!グローバルに認知度のあるテクニックを厳選して掲載するよ。日本で有名なものも、そうでないものもある。

僕が仕事の優先度の振り分けで常用しているのは「重要性と緊急性のマトリックス」です。これは別の記事で詳しく触れているよ!

用途別おすすめテクニック・手法

1つ1つの手法の説明を眺めていても、「どの手法を使えばいいのかわからない」。なので、まずは一覧表を作ってみたよ。これでどの手法を使えばいいか選択しやすくなったと思う!用途とメリットを見て選択して、その後にデメリットを抑える使い方を考えると良いよ。なお、汎用性が高いと考えられるものに独断でおすすめをつけているよ。

時期手法名称用途メリットデメリット
指標設定SMART目標具体的で達成可能な目標を設定したいとき目標が明確になり、達成のための行動や評価がしやすい目標が固定的になり、柔軟性や創造性が失われやすい
指標設定SMARTER目標(おすすめ)具体的で達成可能な目標を設定し、変化に適応したいとき目標が明確かつ柔軟になりやすい目標管理が複雑になり、達成のための行動や評価の明確さが失われやすい
指標設定CLEAR目標チームワーク・適応を重視したいとき目標が協力的で感情的で適応的になり、モチベーションやコミュニケーションが向上しやすい目標が曖昧になり、達成のための計画や測定が難しくなりやすい
指標設定100万ドルの成功計画モチベーションを重視したいとき目標が管理しやすくなり、達成のためのステップやフィードバックが明確になる目標が指標設定が多くなり、管理の難しさや焦点がぶれが発生しやすい
指標設定OKR(OKRs)シンプルさ・大人数への周知をしたいとき目標と達成のための指標や結果がはっきりする目標がシンプルになり、OKR単体では複雑な目標の管理が難しい
課題抽出重要性と緊急性のマトリックス
(おすすめ)
定性的に重要なタスクに集中し、効果的な成果を得たいとき目標が優先的になり、達成のための重要度や緊急度に応じた処理方法が決まる目標が分類されすぎて、達成のための全体的なバランスや関係性が無視される可能性がある
課題抽出パレートの法則
(おすすめ)
定量的に限られたタスクに集中し、効果的な成果を得たいとき目標が効率的になり、達成のための重要なタスクに時間やエネルギーを集中させる目標が偏りすぎて、達成のための他のタスクや要素を軽視する可能性がある
課題抽出SWOT分析得意分野及び損得による優先度をつけて効果的な成果を得たいとき目標が客観的になり、達成のための強みや機会を活かし、弱みや脅威を克服できる目標が分析的になりすぎて、達成のための行動や実行が後回しになる可能性がある
行動PDCAサイクル
(日本の定番)
目標達成に向けて継続的に行動したいとき目標が改善的になり、達成のための計画や実行や評価や改善が繰り返される目標が変化しすぎて、達成のための方向性や視点が失われる可能性がある
行動GROWモデル理想と現実のギャップに注目して行動したいとき目標が自己発見的になり、達成のための選択肢や行動が自律的になる目標が個人的になりすぎて、他人や環境の影響を考慮しない可能性がある

目標設定テクニック:目標設定そのものにおすすめ

SMART目標

目標を明確に定義し、達成可能性や評価基準を設定する基本中の基本の目標設定テクニックです。1954年にピーター・ドラッカーが提唱しました。20世紀に提唱されている目標設定テクニックは変化への適応が含まれていないものが多い。これもその1つで、その点には注意が必要です。一方、経営学・マネジメントの巨匠であるピーター・ドラッカーの提唱するテクニックですから、変化への適応が不足している点に注意をした上で「悩んだらこれ」という安心感はあります。

多人数への展開時にも明確に伝え、うっかり変化への適応を忘れたりすることも回避するために、僕は最初から(後述する)SMARTER目標を利用する事をお勧めしたいと思っています。

決めるべきこと

  • Specific(具体的):目標が明確に定義されていること
  • Measurable(測定可能):目標が数値や指標で測定できること
  • Achievable(達成可能):目標が現実的に達成できること
  • Relevant(経営目標との関連):目標が自分や組織の目的や価値観と関連していること
  • Time-bound(期限):目標に期限が設定されていること

SMARTER目標(おすすめ)

SMART目標 に Evaluation(評価)と Revise(改訂する)を加えたもの。目標達成のプロセスや結果を定期的に評価し、必要に応じて目標や行動を修正することで、より効果的な目標設定を行うことができます。ピータードラッカーのテクニックに適応力を加え、より時代に合った手法になっているよ。提唱者は多数あり内容も少しずつ異なる。最初の提唱者を特定することが難しいですが主要なものは概ね適応力を示しています。ドラッカーの時代よりも重要視されることになった適応力を入れた方が今日有効であることは明確と言っていいはず。

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決めるべきこと

  • Specific(具体的):目標が明確に定義されていること
  • Measurable(計量可能):目標が数値や指標で測定できること
  • Achievable(達成可能):目標が現実的に達成できること
  • Relevant(関連性):目標が自分や組織の目的や価値観と関連していること
  • Time-bound(期限):目標に期限が設定されていること
  • Evaluation(評価):目標に対する進捗や成果を定期的に評価すること
  • Revise(改訂):目標に対する評価に基づいて、必要に応じて目標を修正すること

CLEAR目標

変化の激しい環境下でも、チームワークや感情や改善を重視して達成しようとするテクニックです。プロジェクト管理において、新しい情報や状況が発生したときにも適応して機敏に行動しやすくなることが優れる点です。2008年頃に経営コンサルタントのアダム・クリークが提唱したと言われているよ。具自然体では、定量的指標や期限の設定が含まれていないことに注意が必要だね。

CLEAR目標を設定して達成する方法(SMART目標の最良の選択肢)|2024 (hqhire.com)

決めるべきこと

  • Collaborative(協働的):目標がチームや他者との協力を促すこと
  • Limited(限定的):目標が適切な範囲や期間で設定されていること
  • Emotional(感情的):目標が自分の感情や情熱に訴えること
  • Appreciable(段階的):目標が小さな成果に分割できること
  • Refinable(改善可能):目標が状況やフィードバックに応じて修正できること

100万ドルの成功計画 (成功5原則)

SMART目標と似ていますが、4/5番目の原則にある「自信を持つ・決意を持つ」からわかるように、精神面の不足を補うための方法を予め考えておくことがこの目標設定テクニックだよ。モチベーションの維持にハードルがありそうな場合の利用がおすすめ。ポール・J・マイヤーが提唱したもので、提唱時期は確認できなかった。1998年の著書では扱われているよ。最初のクリア:明確な、の部分に他の手法を織り交ぜるとより具体的な指標が設定できるよ。

ワールド・オブ・サクセス―世界各国の成功者たちの物語
ワールド・オブ・サクセス―世界各国の成功者たちの物語

決めるべきこと

  • Clear(明確な):目標を明確にすることで、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかをはっきりさせる。
  • Planned(計画的な):目標を達成するための具体的な行動やスケジュールを立てることで、目標に向かって効率的に進める。
  • Desired(望ましい):目標が自分の本当に望むものであることを確認することで、目標に対するモチベーションを高める。
  • Self-confident(自信を持つ):自分の能力や強みを認識し、目標を達成できると信じることで、自信を持って挑戦する。
  • Determined(決意を持つ):目標に対する強い決意を持ち、困難や批判、環境や他人の意見に左右されずに計画を実行する。

OKRまたはOKRs

目標とその達成のための主要な結果を定めるテクニックです。定性的な目標を定量的な成果指標の達成有無で判断するというシンプルな仕組み。

1つのO:目的に対して複数のKR:指標を設定することが基本なので「s」が付けてOKRsとされることもあります。シンプルな仕組みで運用できるので大人数でそれぞれの目標を管理させる場合や、そもそも熱意の溢れたチームに目標を共有するのに有効。一方で、感情や適応といった要素がない点には注意。真偽不十分な情報ですが、GoogleやTwitterなどの有名企業が採用しているそうです。1970年代に元Intel CEOのアンディ・グローブが提唱しました。シンプルすぎるが故、1度は実際の設定例を調べてから使い始めることをおすすめするよ。

OKRとは何ですか? 目標と主要な結果のガイド
ビジネス目標を設定し、その目標に向かって前進するための1つの方法は、目標と主要な結果、つまりOKRを設定することです。ここではOKRの基本について説明します。

決めるべきこと

  • Objectives(目標):目標が明確に定義されていること
  • Key Results(主要な結果):目標が数値や指標で測定できること

目標設定テクニック:集中すべきタスクが定まらない時に

重要性と緊急性のマトリックス(おすすめ)

仕事の優先順位を決めるためのマトリックスです。仕事を緊急度と重要度の2軸で分類し、それに応じて処理方法を決めます。

重要なものはやり、重要でないものはやらないという当たり前の原則です。目標設定の前の自己分析や市場分析に役立つよ。1950年にドワイト・アイゼンハワーが提唱しました。

僕は仕事に限らず、タスクの選別には徹底的にこの手法を使い倒すようにしているよ。

決めるべきこと

  • 最初にやるタスク:緊急度と重要度がともに高いタスク。すぐに取り組むべきタスク。
  • 予定に入れるタスク:緊急度は低いが重要度は高いタスク。計画的に取り組むべきタスク。
  • 誰かに任せるタスク:緊急度は高いが重要度は低いタスク。他の人に委託するべきタスク。
  • 削除するタスク:緊急度と重要度がともに低いタスク。やらなくても問題ないタスク。

パレート分析(おすすめ)

80/20の法則とも呼ばれる原理です。多くの場合、結果の80%は原因の20%によって生み出されることを表しているんだ。重要な20%のタスクに集中すると、効果的な成果を得ることができる、というもの。

パレート図という名前は取っ付きづらい。けど、とても簡単なグラフで優先度を付けることができるようになる画期的な手法だよ。パレート分析か他のテクニックか選ぶ、というよりどの仕事に集中すべきかを決定する上で他のテクニックをパレート分析と合わせて使うのが良いよ。1890年にヴィルフレド・パレートが提唱しました。

決めるべきこと

  • パレート図
  • 優先して取り組むタスク

SWOT分析

強みと弱み、チャンスとリスクに分けて、自分や組織の内部と外部の要因を分析するテクニックだよ。先に紹介した、重要性と緊急性のマトリックスのように2軸でタスクを分けるものだ。だけど、内部か外部か、プラスマイナスのどちらなのか、に注目する。目標設定の前の自己分析や市場分析に役立つよ。1960年にアルバート・ハンフリーが提唱しました。

SWOT分析 - MarketingPedia (マーケティング用語集Wiki)

決めるべきこと

  • Strength(強み):自社に有利に働く内部環境の要素
  • Weakness(弱み):自社に不利に働く内部環境の要素
  • Opportunity(機会):自社に有利に働く外部環境の要素
  • Threat(脅威):自社に不利に働く外部環境の要素

目標設定テクニック:行動計画を決めたい時に

PDCAサイクル(日本の定番)

日本でも「プラン・ドゥ・チェック・アクションの循環」でとても有名です。目標達成をめざして、継続的な改善サイクルを回します。後述のGROWモデルと同様に目標が比較的はっきりしている状態でネクストステップに利用すると良いです。自分やチームの業務を監視し続けてパフォーマンスを上げる事に有効だよ。目標に向かって、計画を立て、実行し、評価し、改善することを繰り返します。繰り返しがキモな反面、ゴールが定まらずダラダラ続けることにならないように注意が必要。1930年にウォルター・シューハートが提唱しました。

ビジネスの現場では、有名なISO(アイエスオー)という色々なものを管理する規格がある。そこでは、ものやサービスを管理するときにこの枠組みに当てはめる事が多い。更に、頭文字になる英単語が極めて単純で覚えやすい。そのような理由から、日本企業や日本人の間でとても有名なのではないかと思います。

PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle) | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)
野村総合研究所(NRI)の公式ホームページです。NRIからの提言や調査・レポート、商品サービス、ITソリューション事例、IR情報、採用情報、CSR情報などを掲載しています。

決めるべきこと

  • Plan(計画):目標を定め、それを実現するための手法や評価方法などを決定する
  • Do(実行):計画に沿ってタスクを実施し、必要なデータを記録する
  • Check(評価):実行した結果を数値や指標で測定し、目標との差異や問題点を分析する
  • Action(改善):評価した結果に基づいて、改善点や次の計画を策定する

GROWモデル

コーチングやメンタリングに使われるフレームワークです。現状と目標のギャップを埋めるための選択肢と行動を考えます。目標をはっきりさせる方法というより、目標をはっきりさせてどう行動するか・したいかを設定するものなので、目標が比較的はっきりしている状態でネクストステップに利用すると良いと考えられます。相手の成長や自己実現を促す時に特に有効だよ。1980年にジョン・ホイットモアが提唱しました。

Sir John Whitmore’s GROW Coaching Model Framework (performanceconsultants.com)

決めるべきこと

  • Goal(目標):目標を明確にすることで、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかをはっきりさせる。
  • Reality(現実):現実を把握することで、目標とのギャップや障害、資源などを理解する。
  • Options(選択肢):選択肢を創造することで、目標達成のための方法や行動を考える。
  • Will(意志):意志を確認することで、目標達成のための行動計画や決意を立てる。

おわりに

現代はデータ化とネットワーク化が進み、あらゆる事の丸暗記が必要なくなった。従って、目標設定マインドは明確に持ちながら、テクニックに関しては曖昧な記憶があれば、それで十分。テクニックに関してはこの記事を参照するなどすればOK。あとは実際にあなたとあなたの事例に合った方法を選んで使ってみると良いよ。

後になって、なんかこれ違うな、と思ったら別のを使えばいいだけ。良いのが見つかれば次からはそれをしっかり活用できるようになる。

是非ともテクニックを取り入れて確実な目標達成を通じて成果を得ていこう!それでは!

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