政治家、芸能人、YouTuber、そこかしこで表現上手な人が溢れている。しがないサラリーマンは見て憧れるだけだ…。いやいや、表現力は努力で向上する!サラリーマンの表現力を爆発させられる汎用的かつ永遠に使えるスキル!それがレトリックです!
- 話がうまい同僚(部下・上司)がいる人
- 政治家等の演説テクニックを知りたい人
- 説得力の無さに悩んでいる人
ども!過酷なパワハラ環境から自力で脱出した脱獄リーマンこと高岡遥也です!
僕自身も永遠のテーマとして勉強中の身です。でも、パワハラ上司を吹き飛ばした立場で何もしてない方よりは、言葉の表現力については勉強してきた身でもある!これまで試してきた方法の中でも特に有効な手法について、知っている・実感している限りのことをまとめておこう。言葉に命を吹き込むレトリック・修辞技法

言葉には大きな力がある。しかし、その力を最大限に引き出すには、適切な方法を用いることが重要だ。今回説明の主軸にするのはレトリックだよ。レトリックとは、日本語では「修辞技法」と言うんだ。言語表現上のテクニックを指す言葉で数百種類あるとも言われている。
例えば有名なのはこれ、体言止め。
相手を説得したり、感情を呼び起こしたりするためには、話し手側が感情表現を意識的に使う必要があるんだ。感情表現は性格・才能・努力によって体現される。けど、注目に値するのは努力で伸びる部分。その1つが、効果的なレトリックとその使い方を知ることだ。性格・才能に恵まれなかったとしても、レトリックを上手に使うことで、言葉に命が吹き込まれ、大きなインパクトを与えることができるんだ。
ユースケースは実に広範にわたるんだけど、この記事ではサラリーマン向に「プレゼン」を有効にするレトリックとその活用方法を紹介していこうと思う。
レトリックの活用の前に…マインドセットの話
レトリックを使う前に伝えておきたいことがある!言ってしまえば、レトリック自体は小手先のテクニックに過ぎない。
会社に必ずいる、知ったかぶりや、口だけ達者で仕事してない人。こういう人は小手先のテクニック「だけ」を使う。更に、とりあえずレトリックを使えば良くなると勘違いをして間違った使い方をしている。やたら大げさに表現したり、同じことを繰り返す人が無能だという事は丸わかりだよね。
この様にレトリックは適当に使われてしまう傾向があるから、バツが悪い。安易にレトリックを使うと、あなたも無能のレッテルを貼られてしまう可能性がある。
そこでまず、優秀なサラリーマンとしてレトリックを有効活用する前に、下記の2点は必ず押さえよう!
1つ目に必要なマインドセット

1つ目は…
プレゼンの中身が充実していること!
レトリックは、いわばスパイスであってメインの食材であるプレゼンが充実しないことには盛大に空回りする。自信があるものだからこそ、自分の感情が沸き起こる。それを表現する手法の1つがレトリックだ。
プレゼンの中身を充実させたい人向の記事はこちら!
2つ目に必要なマインドセット

2つ目は…
キーワードを絞ること!
レトリックは乱用するものじゃない。使う場面を選んで、戦略的に使うものだ。
キーワードを意識してレトリックを配分すれば「うるさい」「支離滅裂」と言った印象を与えることはなくなる。
ここぞ!と言う時に。ここぞ!と言う言葉で。本当にやりたい思いに中身がついてきている時に使おう。そうすればレトリックの効果は爆発するぞ!
キーワードを決めるためには、成果報告の目標を掲げる必要がある。その記事はこちら!
超・基本的なレトリック

本題がまだなのに、1番大事な部分は書き終わったよ。では、僕自身が少し落ち着いて本題のレトリックの紹介から入ります。
代表的・実用的・簡単なレトリックを順に紹介していこう。
反復

同じ言葉や言い回しを繰り返すこと。繰り返した部分をクリアに印象付ける。反復は記憶に残りやすく、メッセージを効果的に伝えることができるぞ。
対比

対照的な言葉を組み合わせることで、対象の言葉の対比性が際立つ。メッセージがはっきりと浮かび上がるんだ。対比は注意を引きつけ、理解を促進させる働きがあるぞ。
比喩

例え話をすることで、抽象的な概念または別の概念を具体的かつ鮮明に表現する。対比と組み合わせて使うことで、更に理解を促進し、聞き手の納得度を高められる。
強調

重要な部分を強調(できる構成に)すること。レトリックと話し方の中間に位置すると考えよう。焦点を当て、参加者の注意を集中させることができる。言葉に「強勢をつけるなんて自然にやってるわ」と思うかもしれない。これが単なる力技ではないんだ。声も大事だけど、戦略・構成が必要なんだ。強調したいなら反面、「強調しない」ことも意識しておく必要があるからだ。
レトリック+心を掴む話し方

言葉の力を最大限に引き出すためには、レトリック自体を知ることが重要。しかし、それだけでは十分ではない。レトリックを活用するためには、話し方そのものにも工夫が必要なんだ。
参加者の心を掴み、メッセージを印象深く伝えるには、以下のような話し方のコツも合わせて意識しよう。
無言のタイミング

適切な「無言」を入れることで、言葉に重みが生まれ、参加者の注目を集めることができる。執筆時点でも話題になっている安芸高田市の石丸市長をご存知でしょうか。ご存知ない方は、この動画の冒頭25秒間を御覧いただきたい。
「恥を知れ、恥を!」
そしてその次のセリフまでがまさに意図的な「無言」です。美しい間のとり方です。さらに、気づいたかどうか。「強調」「反復」も使っているよね。その前後の会話のトーン然り、極めて戦略的に放たれた一言です。
タイミングを計ってポーズを取ることで、臨場感や緊張感を高めることもできるんだ。うまく「無言」を使いこなせば、話に動きと変化をつけられるよ。
身振り

言葉だけでなく、身振りや発声の仕方も大切。大きな身振りと大きな声は情熱を伝え、小さな身振りで穏やかな口調にすれば、親しみやすさを醸し出す。メッセージに合わせて、これらを適切に使い分けよう。
例えばスマブラの開発者である「桜井政博さん」を見てみよう。これも、25秒あれば理解できますが、一通り見ていただくとより理解が進むと思います。
終始落ち着いたトーンで話をすることが桜井さんの特徴、というか個性や信念なのだと思います。しかし、そこかしこにテクニックが散りばめられています。顕著なのは「身振り」「目線」です。わかりやすさもそうですが、親しみやすさが溢れてますよね。さすが五感(味覚除く)に訴えかけるトッププロだと思いませんか?
レトリック+一体感を生む双方向コミュニケーション

話し手と聞き手の一体感は、プレゼンテーションの成功に大きく影響します。一方的な話しかけでは、参加者は受け身の立場に陥りがちだ。そこで重要になるのが、双方向のコミュニケーション。
参加者を意識し、能動的に関与させることで、一体感を生み出すことができる。具体的には以下のようなテクニックが効果的だ。
参加者を意識した言及

参加者を意識した言及を随所に挟むことで、話に巻き込むことができる。「みなさんも経験があるはずです」など、共感を呼ぶ言葉がけは共感をもたらします。
コール&レスポンス

コール(呼びかけ)に対してレスポンス(反応)を求めることで、参加者の能動的な関与を促せます。最強のコール&レスポンス「小島よしお」さんを御覧ください。これは馬鹿にできません。
これをコール&レスポンスなしでやった場合、全く違う結果になっているかもしれないと思いませんか?極端な例なので会議で「ダイジョブダイジョブ~!」を使う難易度は高すぎる。でも、盛り上がり・一体感の劇的な効果はわかるよね。
簡単な質問に手を挙げてもらったり、合いの手を入れてもらったりするなどの演出から始めても十分有効だ。1番簡単な方法として、
「この問題、皆さんはどう思われますか?」
明らかにそうだ、となるところで入れてみよう。
一方通行の話し方では聴衆は冷めてしまいがち。だけど、このような双方向の演出を取り入れることで、話し手と聞き手の一体感が生まれる。コミュニケーションを大切にすることが、参加者の心に届く秘訣なのだ。
敢えて紹介しなかったレトリックたち

レトリックは数え切れないほど存在する。中には、使い所が悩ましいレトリックもある。地口、レトリカルクエスチョン、アナロジー、メタファー、アナフォラ、エピフォラなど、挙げればキリがない。ここでは、万人にはおすすめできないものを中心に他の例を簡単に紹介しておく。
寓話
比喩の延長線上にあるもので、世の中で実際に会ったことなどを用いて教訓を説明すること。サラリーマンでこれを使うのは「神か哲学者にでもなったつもりか」感があって、僕は積極的に使いたくなった場面が無い…。
誇張
実際の事象をより極端な例えにすることで、量や状況の良し悪しを理解しやすく説明すること。「彼の話は海よりも深い」「書類が山になっている」のように。プライベートや会議中に笑いを誘いたい場面と明らかな場合には聞き手の興味を引く良い効果を及ぼす。
基本的に、量や状況の良し悪しは客観的にわかるよう情報を加えて説明するべきだ。そんな場合に、誇張のみで表現をしないように気をつけよう。
慣用句の活用
掲題の通り。例えば「猫も杓子も、この話題に飛びついています。」と説明する。これ、100人いたら100人わかる表現とは考えられないですよね?慣用句は、あまりにもメジャーな表現でない限りは避けた方が良いと思う。(とは言え便利だから無意識に使ってしまう事があるのだけど)
自分の知性をアピールする効果はあるんだけど、その効果をこのレトリックに期待しない方が良い。それは冒頭の「中身のあるプレゼン」でアピールしてほしい部分だ。
その他のレトリック
このブログはレトリックを専門に扱っているわけではないので、詳しく書いているブログも紹介しておく。気になる方はググったり、本を読んだりしてみようね。ただ、あまりに数が多すぎて何が何だかわからなくなるかも。そんな時はこのブログを思い出してください!

おわりに
このように、レトリックを巧みに使うことで、言葉に命が吹き込まれる。参加者の心に訴えかけることができるんだ。更に、話し方のコツをうまく活かせば、参加者を惹きつけ、言葉の力を増幅させることができる。参加者を巻き込むことまでできれば、表現力は爆発的に高まってあなたの意思は絶対に伝わるぞ!
プレゼンの中身の充実と、キーワード選定も必ず抑えようね!
それでは!

30代半ばのサラリーマンです!入社早々から4-5年は、周囲の上司や先輩に酷く追い詰められた経験あり。早朝深夜残業サービス当たり前。今ではそんなしょうもない類の人達を努力で出し抜いて成績優秀者として報奨を得たり役職者になる事ができました。自由に、楽しく、家族第一、それでも活躍できるサラリーマンを日々目指しています。苦しみ悩む社会人を応援するためにブログ発信を決意。
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